FritzHansenの三本脚のアントチェア座面修理のご依頼をいただきました。
以前修理されている形跡があり、樹脂パーツに合計8箇所の穴を開けその穴各所に木ネジを入れていました。
お使いの環境でこの修理で問題無い場合もありますが、座面と脚を繫ぐ為の樹脂パーツは決して強い素材では無いので穴を開けての修理は少しの衝撃でその穴からヒビ割れを起こしたり隙間が出来てしまい接着が剥がれてしまうケースがあります。
今回お預かりしましたアントチェアもお預かりした時点で樹脂パーツが開けられた穴から大きく破損していました。

残っていた樹脂パーツと木ネジを外し、表面の接着剤などを剥がし更に薄く表面を削ります。
(溝のエッジの剥がれはお預かり時からダメージです)

位置を確認し木製パーツを接着後、圧着を丸一日行い、数日間乾燥させます。

ご質問、お問い合わせなどがございましたらお気軽にどうぞ。